"食”とは全く関係ないですが...。

今朝、TVをつけるとオリックスの清原選手が会見?をしてました。
一言一言、噛み締めるようなコメントでかなり重みがあるように感じました。
特に野球を好きというわけではないので、普段見ていないのですが、最後になるかもしれない勇姿を見てみたくなりました。
どの業界の方でもそうなんですが、真剣に、本当に真剣に、一生懸命、物事に取り組んでいる方には引き込まれてしまいます。それが不器用であっても。
結果が全てのプロの世界でやってらっしゃるので我々にはとうてい分からない色々大変なことがあるでしょうけど頑張って欲しいと思いました。

さて、そのTV番組の後半で、桑田選手との”K・Kコンビ”のことが時間を割いて紹介されていたのですが、店主にもなんとなく、そのライバルというか親友というか、まあそんな人間の存在の重要性は分かるような気がしました。K・Kコンビに重ね合わせると大変失礼な話ですね。あくまでもそういう存在はありがたいというお話です。すみません。

昔、大学を卒業と同時に就職した先に、店主は正社員として入り、働いていました。もともとトンチンカンな人間なので、ミスが多く、要領も悪い、いわゆる”できない人”だったので、人生の中で一番多く叱られた場所でもありました。
そこへ契約社員として、同じ年齢の男子が入ってきたのです。
彼は中途採用の人だったので、社会人経験もあり、またそれだけでなく、頭も切れたので、非常に優秀な人でした。
その頃働いていた周りの人達はよくご存知なのですが、これがまた絵に描いたように逆の二人だったので、よくからかわれました。それがいつしかライバル心?のようなものを持っていたように思います。
彼は仕事もできて、クールで男前(いやっ、ほんっとかっこよかったんですよ)。男気があってみんなからの信頼も厚い本当に良い人でした。かたや!大学卒業し立ての甘ちゃんで、物覚えが悪く、すぐにカッ!とするので、思ったら考えずに、ぴゅ-っと走っていってしまうような人間だったので、ホントになさけなかったことを覚えています。どっちが正社員なのか...。その頃のミーティングなどで、待遇(アルバイトを含めた、正社員でない人達への)の改善などを意見したものでした(正社員しかそういう場がなかったもので)。

周りから見たら、全く正反対ではあったのですが、ことあるごとに仕事が終わると一緒に、ビールとたこ焼きを食べるというのが日課でした。
お店ではやり方に関して意見しあったり、時には喧嘩になることもあったのですが、お互い少しずつ認めあえるようになり、切磋琢磨したような気がします。
近い場所にいつも一緒にいて一つの仕事をクリアしていくという状況だったからそうなったのだと思いますし、逆に性格が全く違うから色々考えあえたのだと今は思っています。
あの頃のお互いの熱い気持ち、反発し合うパワーというものが懐かしく思います。

その後彼は、その会社を去り、店主も売り場を転々とした後、イタリアに行くために退社するのでした。

店主も彼がいなかったら、今、こうしてとりあえず、”起業”するには至らなかったような気がします。くそっ!頑張らな!彼に負けてられへん!という気持ちはわずかながらですが、まだ体のどこかに流れているような気がするのです。

ただ...、清原選手を見て、そして言葉を聞いて、五体満足の自分が果たして、どこまで真剣に一生懸命頑張っているのかと問いかけ、そして、昔の彼が今、一緒に働いていたとしたら、または目の前にいたとき、どれだけ頑張っていると答えられるかと言うと...。


”全力少年”に戻らななあ...。


ふと考えるおじさんでした。